皆さん、こんにちは。
早速でございますが、本日は先週2/4(木)芝パークホテル バーフィフティーンにて開催致しました、女性限定ウイスキーイベント「ラグジュアリーなひととき」~とろけるウイスキー ショコラと共に~(マリア―ジュ編)のご報告をしたいと思います。

19:30~開催という事でございましたが、皆様の中には早くからお越しになった方もいらっしゃり、開始時間迄お待ち頂いておりました。19:30を少し過ぎました頃から、先に会費を頂いた上で着席して頂きました。
今回お集まり頂きました方は、全部で9名(1名の方は、体調面からご欠席)。その内ウイスキーを普段から愉しまれていらっしゃる方、又ウイスキーが初めてと仰る方もいらっしゃり、どの様なお話になるのか、とても楽しみでございました。

今回もカカオプランナーの小方 真弓さんをお招き致しました。

私の挨拶、そして小方 真弓さんからご自身をご紹介して頂き、今回もお世話になりました、芝パークホテル バーフィフティーンの藤川 欣智さんもご紹介させて頂き、いよいよマリア―ジュの始まりでございます。

ウイスキーとショコラの組み合わせ(ショコラは写真左から順番通り、小方さんのご厚意により予告より少し増やしました。)
※ウイスキーは全て私が選び、そちらを元に小方さんとテイスティングを重ね、小方さんが納得される迄徹底的にマリア―ジュを行いました。
【1】 Gallery Lounge(グレンリベット31年)×エピス(和光)
【2-1】 余市12年×オランジェット(和光)
【2-2】 余市12年×コスタリカ(JEAN-PAUL HEVIAN)
【3】 GLENMORANGIE(グレンモーレンジ) 25年×カクテル(和光)
【4-1】 LAGAVULIN(ラガヴーリン) 16年×ウーマン(JEAN-PAUL HEVIAN)
【4-2】 LAGAVULIN(ラガヴーリン) 16年×トリニタリオピスタチオ(BESCHLE)
【5―1】 GLENFARCLAS(グレンファークラス) 15年×カラメル・レ(和光)
【5-2】 GLENFARCLAS(グレンファークラス) 15年×ファウスト(ラ・メゾン・ドュ・ショコラ)

小方さんから「まずは深呼吸でしょうか」と和やかな雰囲気をお作り頂き、【1】から始めました。
1つ1つのマリア―ジュを丁寧に、私達が分かる様にお話をして頂きました。

1】Gallery Lounge(グレンリベット31年)53.1%
(水が撒かれたかのようにアロマティック!多彩な果実と甘美な旋律、木の実や甘い花の風がそよぎ瞳を閉じていつまでも、禁断の果実に浸っていたくなる。(バーフィフティーン 藤川氏コメント)) |
×エピス(スパシーなスぺキュローズ風味のガナッシュ)
【小方さんのテーマとコメント】
同じ系統のアロマを合わせる、ウイスキーの軽さとショコラの軽さも合わせる。
ウイスキーの印象は、フルーティで華やかで弾ける感じがしました。シナモンのショコラやペッパーのショコラは多いのですが、ミックスされたショコラは少ないので、あえてこちらを選びました。甘さがあるショコラですとウイスキーに被さってしまって、香りの抜けを消してしまいそうでした。その為ミルクチョコレートをあえて合わせず、苦みのあるショコラで軽さ、トーンを合わせました。
スパイシーな香りを持っているカカオはウッディの香りも持っている事が多いので、ウイスキーとも合うと思います。
【参加された方からのコメント】
○(ウイスキーに対して)ドライフルーツの様な香りがします。
○もしこちらのウイスキーが軽いのであれば、重いものも知りたいと思います。
○普段頂いているグレンリベットの12年や15年とは違い31年なので、もう少し円やかになっていると思いましたが、良い意味で裏切られました。 意外な感じです。
○小方さんが仰る様にショコラが甘過ぎるとウイスキーの木の香り等が台無しになってしまいそうなので、こちらはとても合うと思います。
【Kaoriの感想】
合わせる事によって、スパイス感の調和、そしてグレープフルーツ、木の実、青い果実を連想させる、時間と共に甘くなる。時間を掛けて頂いた方が、グレンリベットとエピスが絡み合い円やかになる。
【2-1】 余市12年 46%
(シェリーや杏子の様な果実香から、燻製香が絡み合い、少し磯を感じる塩味も。力強さを感じる。(Kaoriコメント))
×オランジェット(オレンジピールシロップ漬け、ビターチョココート)
【小方さんのテーマとコメント】
余韻の延長上のアロマを合わせる。
Kaoriさんが余市ファンなものですから、私もこちらを頂いてすっかり余市のファンになってしまいました(笑)。
メインのショコラの組み合わせはオランジェットですが、試して頂きたいので2種類ご用意致しました。
甘い香りと余市の余韻に少しオレンジの様な爽やかさも残った様に感じたものですから、オレンジェットのシロップ漬けにビターチョコレートをかけたものをメインで選ばせて頂きました。
余市に華やかさと力強さを感じたものですから、オレンジェットの強さとも合うかと思いました。
【参加された方からのコメント】
○(初めてウイスキーを召し上がった方が、余市に対して)美味しいです。
○アンズの様な香りがします。
○ショコラととても合う、どんどん進んでしまいます。
【Kaoriの感想】
オレンジのアロマと余市のスモーキーさを交互に感じ、更にオレンジの華やかさに余市が上手に乗り、バランス良く1つにまとまる。そして微かにビター感。オレンジの余韻と共に余市の1本筋が通った強さが伝わって来る。
【2-2】 余市12年
×コスタリカ(JEAN-PAUL HEVIAN) (3種類のオレンジリキュールガナッシュ)
【小方さんのテーマとコメント】
強さを合わせる。
こちらは1ランク上の組み合わせ、ショコラがメインになって来ます。大人な組み合わせです。こちらですとショコラで終わると思います。ウイスキー好きな人か、ショコラが好きな人かで選ぶショコラが違うと思います。余市なら何のショコラでも合うと思いますが、今回は王道のオレンジで合わせてみました。
【参加された方からのコメント】
○オランジェットの方が1本筋が通っている様に感じますが、こちらの方は風味が広がって感じます。
○ショコラが好きな方だとこちらの方が好きかも。
【kaoriの感想】
ラム酒の様なアロマを感じ、大人なひとときを感じる。段々と華やかさに包まれる。ショコラを先に頂くか、ウイスキーを先に頂くかで随分変わる。後からビター感、そしてココアの様なパウダリーさも感じる。

【3】 GLENMORANGIE(グレンモーレンジ) 25年 43%
(リンゴ、バナナ、ベリー、オレンジ等様々なトロピカルなアロマが次々と入り乱れ、次は何が来るかと期待してしまう。(Kaoriコメント))
×カクテル(6種類のフルーツ(イチゴ、オレンジ、バナナ、レモン、パッションフルーツ、マンゴー)をブレンドしたガナッシュ)
【小方さんのテーマとコメント】
ウイスキーのテイストとショコラのアロマを重ねる。
グレンモーレンジを頂いた時に、色々なフルーツの印象がありました。華やかさもあったので単一のフルーツではなく、いくつものフルーツを感じるショコラを選びました。甘めのショコラですが、グレンモーレンジの香りの抜けは早かったものですから、あえてしっかりしたショコラを合わせてみました。粘りがあるショコラなので、お口に残った時にウイスキーを口に含んで頂くと宜しいかと思います。パッションフルーツ系のショコラでも合うと思いますが、酸味で抜けるよりこちらの方が宜しいと思ったので、こちらを選びました。ショコラのコーティングされた所にモルトの香りがあるものがあります。こちらはそれを感じたので合わせてみました。
【参加された方からのコメント】
○グレンモーレンジが甘く感じるのでショコラの甘さと合わせたらどうなるのかと思ったら、ショコラの最後の方に感じるバナナの酸味が上手に調和して面白いなと感じた。
○シナモンスティックを感じます。
【Kaoriの感想】
ぱっと開いた明るさに、グレンモーレンジの様々なトロピカル香とカクテルの6種類のフルーツが見事に調和され、ゼリーの様な弾力さを感じるが、後味はとてもすっきりする。
【4-1】 LAGAVULIN(ラガヴーリン) 16年 43%
(スモーキーさが広がり、ふわっと感じるオレンジの様なアロマが一瞬で過ぎ、例え様のないなめらかな甘さが残る。一本筋が通ったフレーバーに余韻も長い。(Kaoriコメント))
×ウーマン(JEAN-PAUL HEVIAN)(ベルガモットの香りのガナッシュ)
【小方さんのテーマとコメント】
ウイスキーの潜在的香りを引き出す。男女の駆け引きを連想させる。
カカオでいうとインドネシアのジャワかパプアニューギニアの香りを持っています。絶対にしないであろうという組み合わせに挑戦してみました。藤川さんとのお話では、ラガヴーリンに潜在的に紅茶の香りを持っているそうなので、こちらを選んでみました。スコッチダンディなラガヴーリンとウーマンという女性のショコラを愉しんで下さい。
【参加された方からのコメント】
○ラガヴーリンだけでは難しいかなと思ったけれど、こちらのショコラと合わせると、とても飲みやすいです。
○共通点があり、とても合いますね。
○ぴったりです。
○紅茶の香りがしつこくないですね。
○草食系男子と肉食系女子の様です。
【Kaoriの感想】
マリア―ジュとしてとても相応しい組み合わせ。口に含めば含む程、よりスモーキーさ重厚感が高まり、ラガヴーリンの中の微かな紅茶感にベルガモットが合うという新たな発見。
【4-2】 LAGAVULIN(ラガヴーリン) 16年
×トリニタリオピスタチオ(BESCHLE)(フルール・ド・セル&ピスタチオ入りビターチョコ)
【小方さんのテーマとコメント】
アクセントを加えウイスキーの香りを引き上げる。
ラガヴーリンは重厚感がありますよね。ウイスキーの事がお好きな方だとこちらの組み合わせかもしれません。以前1回目のイベントで試したものは、シンプルにお塩が入ったショコラとベリー系の物と合わせてみました。こちらは1番分かれるマリア―ジュかもしれません。砕いたピスタチオが入っているので、触感も楽しめるかと思います。ショコラだけで召し上がると、アンズの様な香りもします。
【参加された方のコメント】
○たまらなく美味しい組み合わせですね。
○(ラガヴーリンに対して)眠る前にゆっくりと飲みたい。
○ラフロイグとも試してみたいです。
【Kaoriの感想】
ラガヴーリンのスモーキーさ、とろける様な滑らかさが、ビターなショコラを強調し、塩そしてピスタチオのアロマを残しつつ、すっきりさせている。


【5―1】GLENFARCLAS(グレンファークラス) 15年
(シェリー、時間が経つと青リンゴの様なアロマ、綿飴の様な甘さ、後から微かに香ばしさ。(Kaoriのコメント)
×カラメル・レ(和光)(カラメル風味のミルクチョコ)
【小方さんのテーマとコメント】
ウイスキーのアロマとショコラのテイストを重ねる。
グレンファークラスは太陽を感じます。そう申し上げたのは、しっかりした樽とラムとカラメルを感じました。甘さがしっかりしているので、ボディもしっかりしている。かなり濃厚です。本当は今回の会はラガヴーリンで締めようかと思いましたが、デザート感覚で締めたいと思いました。
【参加された方からのコメント】
○(グレンファークラスに対して)こういうものをウイスキーだと思っていました。
○まさにキャラメル。
○グレンファークラスの木の香りとカラメルの柔らかい甘さが上手く合っている。
【Kaoriの感想】
最初にまずはキャラメル、そして黒糖、ミルクチョコレートに変わり、一瞬オレンジ、そしてトロピカルさも感じる。すっきりとしたフィニッシュ。
【5-2】GLENFARCLAS(グレンファークラス) 15年
×ファウスト(ラ・メゾン・ドュ・ショコラ)(ラム酒をフランベルして加えたミルクチョコムース)
【小方さんのテーマとコメント】
ボディーの厚みを出す。
オイリーさも感じるショコラなので、重さも感じますが軽いと思います。こちらは、グレンファークラスを多めに召し上がった方が宜しいかと思います。藤川さん曰く、グレンファークラスの15年が25年位に感じる程クリーミーに感じると思います。
【参加された方からのコメント】
○テンションが上がりますね。
○最後にこちらで締めるのは、とても良いと思いました。
○Barに行くと、「ウイスキーにはビターチョコ」という所が多いのですが、甘めと合わせてみて「ふわふわとした甘い感じ」がとても良いです。
○デザートワインの様です。
○ショコラのフルコースを頂いた気分です。
○満足度が上がります。
【Kaoriの感想】グレンファークラスは甘みはあるが、フィニッシュのすっきりさも特徴。ただこちらと合わせる事によってアロマの余韻を長く感じる事が出来る。素直な甘さが落ち着く。食後にショートケーキを頂いている様な充実感を感じる。

【小方さんからのお話】
今回は難しい事は考えず、王道で考えてみました。(参加者の方からのご質問から)ビターのカカオで合わせるとお互いぶつかってしまうと思いますので、個人的には同じトーンで合わせた方が宜しいと思います。最初は半信半疑の組み合わせで始めたものもありましたが、実際合わせてみて良かったと思います。個性がある分難しいものもありますが、その分合った時の発見が楽しいと思います。 ウイスキーはアロマが主力でテイストが柔らかいので、そういう意味ではショコラと合うと思います。後は、どういうものと合わせるかだと思います。
(次回は交流会編へと続きます。交流会編はこちらから。)(ご案内はこちらから。)
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