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単独インタビュー第10弾 「Bar CAMPBELLTOUN LOCH 藤田 純子さんを迎えて(1)」

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「Bar CAMPBELLTOUN LOCH にて 2011年4月某日 時刻 街に行き交う人々が増える頃」

今回はお陰様でインタビュー10弾目という事もございまして、ある方の一言もあり以前からお願いしたいと思っておりました「藤田純子さん」をお迎えする事が出来ました。

Kaori(以下K):早速ですが、事前にお渡し致しましたご質問で大丈夫でしょうか?

藤田さん:うん、大丈夫。 

K:この度はお時間を作って頂いて、本当に有り難うございます。 

藤田さん:いえいえ、こちらこそ、です。 

K:私今回が、1番緊張しているかもしれないです。 

藤田さん:本当ですか? 

K:申し訳ないですが、土屋さん(スコッチ文化研究所代表)にもインタビューさせて頂いたりしているのですが、ふうさん(藤田さんの事、以下ふうさん)は、謎が多過ぎて。 

藤田さん:謎ですか?謎はないと思いますが。 

K: 謎が多過ぎて、私の中では。ご存知がない方は、そう思うのだと思います。こちらの常連の方でしたら、ふうさんについてはご存知なのですかね。 

藤田さん:そうですね。嫌と言うほど知っていると思いますけれど。 

K:中々こう表には出られないですよね? 

藤田さん:そうですね。最近私はテイスティング会等行っていないので、お会いする機会もないですよね。 

K:そうしますとこちらに立たれている時しかないですよね。 

藤田さん:最近本当に行っていないですよね。山岡さんの会にも行っていないですし。SNSにも入っていないですし。 

K:貴重なお時間を頂いている事と、どこまでを聞いて良いのかなと思うところと、秘密がありそうでそちらを伺って宜しいのかと。 

藤田さん:秘密もないので大丈夫です。むしろ開けっ広げなので。

K:有り難うございます。それでは宜しくお願い致します。 

藤田さん:宜しくお願い致します。

K:Q1 まず、キャンベルタウンロッホさんの立ち上げられた年と理由、そしてふうさんのお立場も教えて頂けたらと思います。 

藤田さん:立ち上げたのは、1999年の7月でしたね?(たまたまいらっしゃった神田店店長川辺さんに向かって)27日です。後、立ち上げた理由? 

K:はい。 

藤田さん:理由は洋酒を安く、財布を気にせずに、というコンセプトで私達が行きたくなるお店を作りたいね、という事で作りました。 

K:ええ。 

藤田さん:当時、洋酒を安く飲む所が中々なかったので、ノータックス、ノーチャージで、気軽に飲めるような、毎日来られるようなお店作りをしたいね、とは言っていました。それがコンセプトですかね。 

K:分かり易いですよね。コンセプトが。安く、お財布を気にせず、分かり易いですよね。 

藤田さん:ええ。 

K:それでは、ふうさんのお立場は。 

藤田さん:何なんでしょうね?良く言えば副社長? 

川辺さん:そうですね。格好良く言えば2号店、3号店のオーナーですね。私から言うと上司ですよね。上司が2人居るという。 

藤田さん:3店舗を共同で経営しているので、中村さんと。やはり副社長ですかね(笑)。 

K:格好良いですよね。有り難うございます。

それではQ2:キャンベルさんを立ち上げるまでの経緯と、又中村さんとの出会いを教えて頂けますか?1つ目で伺った理由も含めて意気投合された理由もお願い致します。

 藤田さん:前の職場なんですよ。ホテルだったんですけれど。 

K:ふうさんも?ご一緒だったのですか? 

藤田さん:そうなんです、一緒のホテルで勤めていまして。中村さんが他部署から私の居た部署に配属されたのが出会いです。 

K:はい。 

藤田さん:Barから来られたんですけれど、それで意気投合というか、仲良くさせて頂いてBarを毎日のように飲み歩いていたんですよね、ずっと。彼もBarをやりたいって言ってたんですね。私も飲むのが好きだったので、あと、Barを自分で作ってみたいと思っていたんで、それで2人で話をしていて、いつか実現すれば良いね、という話をして、あるきっかけがあったんで、2人で脱サラして、運良く良い場所を見付けられて立ち上げました。 

K:その思われてから、飲みながらでも中村さんとしたいね、というお話をされてから、実際立ち上げるまでどの位ですか? 

藤田さん:中村さんと出会ったのが、22歳の時だから6年位かと...。 

K:6年前にお話した事が実現されたのですね。そのタイミングというものを伺っても宜しいでしょうか? 

藤田さん:ただ漠然と。私はもう時期かなと思ったのですよ。中村さんもそろそろと思っていたんじゃないかと。後、資金に都合がつく事があったんですよ。 

K:ええ。 

藤田さん:2人だけではなく、川辺ちゃんも。3人で立ち上げたんですけれど。 

川辺さん:くっついて来ただけです。 

藤田さん:川辺ちゃんには感謝しています、1番感謝しています。 

K:川辺さんとの出会いはどちらだったのですか? 

藤田さん:川辺ちゃんも同じホテルです。 

川辺さん:僕は、配膳業者係だったんですけれどね。アルバイトで。 

K:そうだったのですね。 

藤田さん:中村さんの出向先に、川辺ちゃんがいたんですよ。それで上司と部下の関係で築き上げて一緒にやろうかという話で、3人で辞めて、それでここをやったんですよ。 

K:ご縁ですね。 

藤田さん:完全に縁ですね。 

川辺さん:縁ですね。 

藤田さん:もう家族だもんね。 

K:素敵。川辺さんも6年前、当時からお話に加わったのですか? 

藤田さん:いえ、話はこの時からです。1999の時から。川辺ちゃんもBarに興味がある、飲食に興味があるって言ってたので、どうかな、と思って話をしたら、「是非」という事だったんで。 

K:始めは、最初に仰った様に、立地も良い場所ですし駅からも近い場所ですしお財布を気にせずにというコンセプトですけれど、不安は全くなかったですか? 

藤田さん:そんなになかったですね。全くなかったかもしれない(笑)。 

K:ええ。 

藤田さん:むしろワクワク感。やっと出来るんだ!という。くさいですけど、どんな人と出会えるんだろうな、というのが、凄く大きくて。私はワクワクしていました。中村さんは分からないですけれど。責任があるでしょうから不安だったのかもしれませんけれど、やっぱり。

 K:少しも今と昔と、こちらの様に変わっていないのですか? 

藤田さん:ええ。カウンターにウイスキーがない位です。もっとすっきりして綺麗だったね。元々はこんなモルトバーを目指していた訳じゃないんです。 

 K:そうなのですか?

藤田さん:モルト(ウイスキー)を主体にしては行こうとは言っていましたけれど、カクテルもやっていたしビールサーバーもあったし、どちらかというとカクテルの方が出ていたと思いますよ。中村さんのカクテル美味しいんで(笑)ホテル出身だから、真面目に作れば所作も綺麗だし、本当に上手いんです。 

K:こちらに最初に伺った時に、カクテルは作って頂けるものなのかどうなのかと思っていて、どなたからかカクテルを作って頂けるらしいよ、と。後から、中村さんに伺ったら、ものがあれば作りますよ、と。あら、と思っていつも伺う度にそう思うのですが、いつも「何にしますか?」と仰ると、「何かお願いします。」となるので、頂いた事がなくてどこかのタイミングで頂きたいと思っているのですが。    

藤田さん:今みたいに9.5割モルトではなく、7割位だったかね?川辺さん:うん。 K:ええ。 藤田さん:それで段々コアになって来て。やっぱり狭いので、カクテルが出ると正直苦しいかなと。

 K:ええ。

 藤田さん:先程言ったみたいに、なるべくお安くと思って1杯500円とか600円でお出ししていたので、マンハッタンも600円で始めていたので、これだとあまりお酒がお強くない方だと1杯をずっと飲んでいるじゃないですか、1時間位掛けてとか。

 K:ええ。 

藤田さん:そうなっちゃうと、1席がずっと埋まっちゃうんですよ、600円で。うちはご存知の通り8席しかありませんし、ノーチャージだから。これは方向転換しなくちゃやっていけないかなという事で、段々とカクテルとかがなくなって来ちゃって、こういう形になってしまったのかな。しょうがなく捨てて、捨てていったら、気付いたら、もうそうですね、2カ月経ったらモルト専門店という感じになっていたのかな。 

K:ええ。ところで最初のお客様は覚えていらっしゃいますか? 

藤田さん:はい。最初はやはり知り合いの方ばかりでした。私達はお客様も持っていないゼロからの出発でしたので。知らない方達は入って来られるのに時間が掛かりました。 

K:確かに地下ですし、分かり辛いという事もありますよね。 

藤田さん:そうですね。純粋にお客様で最初なのは、同業なのですけれど、近くに何軒か日比谷バーってあるじゃないですか?

 K:ええ。 

藤田さん:その方々が新しいBarが出来たぞ、という感じで来て頂いたのかな、開店その日に。

 K:ええ。

 藤田さん:その方達は、毎日、毎日1年位代わる代わる通ってくれていたんですよ(笑)。 

K:ええ。

 藤田さん:最初お客様が中々つかなかった時に、ずっと支えて頂いたのが当時の日比谷バーの方々だったかなと。 

K:ええ。例え、同業者だったとしてもふうさん達の事を全然ご存知なくて?

 藤田さん:全然知らなかったと思います。開店前内装工事とか入っているじゃないですか。そういうのを同業者は気になるのですよ。 

K:ええ。何が出来るのだろう?って? 

藤田さん:そうそう、それで当時この辺のBarでノータックス、ノーチャージはあまりなかったんです。こういうBarは少なくて、又狭いじゃないですか。 

K:確かにたくさん入れるという広さではないですよね。 

藤田さん:それでやっていけるのかという感じで、皆興味があるのか毎日来て頂いて、支えて頂きましたね。

 K:ええ。

 藤田さん:その方達は、今は独立して自分のお店を持ったり、あるチェーン店の社長さんになったりで、今でも飲食業で幅広く活躍されています。一生付き合って行けると言うか、大切にしていますね。凄く有り難い。 

K:確かに1年というのは長いですよね。

 藤田さん:長いですね。本当にお客様が定着して頂けるまでずっと通い続けてくれた有り難い存在。業者を紹介して頂いたり、お客様も紹介して頂いたり恩に切ります。

 K:ええ。良い出会いですよね。本当に。そうですか。それで今でもお付き合いがあって、交流があってご一緒に飲みに行かれたり、もありますか? 

藤田さん:そうですね。

K: 人のご縁って本当にありますよね。 

藤田さん:そうですね。 

K:お店の立ち上げのお話と、中村さんとの出会い、又川辺さんとの出会いまでも伺わせて頂きました、有り難うございます。(2へ続く) 


※当時のインタビューのまま掲載、移行しております。

但し、こちらでのサイトでの公開は、現在携わっていらっしゃる方のみにしております。

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