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私の好きなウイスキーの世界や、Barでの出来事を通じて、

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単独インタビュー第7弾 「はじめまして、ウイスキー」連動企画インタビュー「ウイスキーアドバイザー 吉村宗之さんを迎えて(5)」

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K:Q4、吉村さんの学生の頃はどの様に過ごされたのですか?20代30代40代もお仕事をしながら、ウイスキーの魅力を更に追求されていらっしゃるので、何か過去からルーツがあるのかなと思っておりますので、宜しくお願い致します。

 吉村さん:私は大人しくて目立たない学生でしたね。

 K:ご自身で思われているだけでなくて?

 吉村さん:ええ、客観的に見てもそうだと思います。今でもそんなに変わってないんじゃないかな。

 K:確かに前々という感じではないですよね。そういう雰囲気はいつも出していらっしゃらないので。

 吉村さん:ディスカッションとかでも、あんまり発言しませんね。

 K:(笑)大人しくて、でも何かに対しては集中されたり、何かに関しては一生懸命されたり等ではなかったのですか?

 吉村さん: いつ位の事?高校生、大学生位の事?

 K:はい。

吉村さん:高校はそうですね。それなりにやんちゃをしたかもしれません。

K:何となくですが、おもてになったのではないですか?もしかしてファンクラブか何かあったりして?

 吉村さん:ああ、あったような記憶も...。

 K:凄いですね。

 吉村さん:いやいや。

 K:高校生の頃は多感な時期になるのに、ファンクラブと出来るという事は、近寄りがたいから逆に出来たのでしょうか。

 吉村さん:普通に会話してましたし、近寄りがたいとかはなかったと思いますよ。

 K:高校生の時は何かスポーツをしていらっしゃったのですか?

 吉村さん:器械体操をしていました。割と体は柔らかいんですよ。

 K:そうなのですか。 

吉村さん:もう今は曲がらなくなりましたけれど。あと高校時代は文化部にも所属していました。

 K:何部にいらっしゃったのですか?

 吉村さん:写真部です。ちょっと暗めのオタク系が入ってました(笑)。

 K:その様な事はないですよ。今オタクという言葉が、少しずつ変わりつつある様な気がしますけれど。私の中ではウイスキーを好きになってからボトルの写真を撮るようになって、そうすると皆さんがそうしていらっしゃるから真似でしていましたけれど、改めて引いて考えてみると、鉄道マニアの方がオタク、オタクと言われ易いですけれど、結局私達も一緒の事をしているわけですよね。周りの方々に迷惑を掛けてはいけない、マナーは必要ですけれど、駅のホームで待っている方達と私達がボトルの写真を撮っていたりするのと同じ気持ちなのだと思うと、何となく...

 吉村さん:そうですね、私たちはウイスキーオタクと言えるのかもしれません。

K:ええ。 

吉村さん:ただ周りの方々に迷惑を掛けるオタクにはなりたくないですね。

 K:あとファッションについては、どの世界も物事に一生懸命になる方に通じる所があると、他の方とお話をする時もあって。

 吉村さん:あ、そう?

 K:あえてお話をさせて頂きますけれど、ウイスキーに集中され過ぎてしまって、お洋服を気にされない方も中にはいらっしゃいますよね。例えばホテルのBarであれば、少しは正装して行こうとかな、ちょっと何かして行こうかな、という思う気持ちがあると思うのですよね。でもそういう風に思わない方もたまにいらっしゃって。

 吉村さん:そうかもしれません。

 K:場に合わせてお洋服を変えても良いのではないかなと思います。そうすれば、ウイスキーがもっと華やかになるのではないかなと思います。ワインの会に出席した事はないのですが、ワインをメインに召し上がっている方がウイスキーの会にいらっしゃった時に、男性も女性も当たり前の様に綺麗にしていらっしゃるのですよね。その時に痛感しました。私はいつもより落ち着いた格好で参加させて頂いたので、いつもと同じ格好で参加すれば良かったなと思いました。

 吉村さん:やはり、女性の方がそういう所に気を配れるよね。

 K:ええ。先日、これは少し変えて行った方がいいかもしれないね、と、あるBarの方ともお話をしていたのですが、やはり皆さんとは言わないけれど場に合わせて男性にも...

 吉村さん:少しはめかし込んで来て欲しいと。

 K:そうですね。ウイスキーを愉しむにあたってもう少し「その場に行く」という格好をして頂けたらなと思います。

 吉村さん:ファッションに全く興味がないという男性も少なくないとは思うけど、ホテルのBarではやはりあまりラフな格好はいただけないよね。

 K:Barでのファッションに関しては、私はTHE Whisky World(11月号からWhisky World)の「おんなが語る、ウィスキー」の座談会に出させて頂いた時もお話ししましたが、私はBarに伺うと思ったら、朝から考えるのですよ。

 吉村さん:Kaoriさんらしい。

 
K:いえいえ。そうすると、こういう格好をして行こうかなと。気候によって変わってしまいますけれど。あの会にはああいう格好をしたから、今度はこういう格好で参加しようかなと考えます。Barに伺う時も一緒です。急にお呼ばれされない限りはそうしています。自分の中でそういう気持ちになりますね。

 吉村さん:皆さんがめかし込んでいると、場の雰囲気が変わりますからね。

 K:カジュアルで宜しい会とそうではない会がありますから、そこは見極めて頂いて。

 吉村さん:居酒屋ならラフな格好でもOK。 

K:そうですね。場所によってはめかし込んで欲しい時がありますよね。

 吉村さん:ウイスキーが美味しくなるかは別としても、雰囲気は大事ですよ。 

K:ええ。私も大事かなと思いますね。有り難うございます。

お話が飛びましたが、又昔のお話に戻っても宜しいでしょうか?

 吉村さん:昔はあちらこちらのBarへ行っていましたね。バブルの頃なので、色々な趣向を凝らしたBarがありました。 

K:今でも残っているBarは、その中にありますか? 

吉村さん:やはりオーセンティックなBarは、今でも営業を続けてらっしゃる所が多いね。当時は何処へ行っても、町や店が本当に華やかでした。

K:その華やかな時代は20代ですか? 

吉村さん:ええ、20代ですね。 

K:30代はどの様な過ごし方をされたのですか? 

吉村さん:30代は、ウイスキーとの本当の出合いがあった。そして、シングルモルトとの邂逅。 

K:そしてそのまま40代に突入をし ...

吉村さん:40代になってから、古いブレンデッドが好きになった時期がありました。古いブレンデッドにしばしばある、干しシイタケのような香りはご存知ですか? 

K:ええ。 

吉村さん:あれがとっても好きになりまして。 

K:よく干しシイタケの表現をされる方がいらっしゃいますが、それは良い表現なのですね?

 吉村さん:いえ、ほとんどの方は褒めていらっしゃらないよ。 

K:そうなのですか。 

吉村さん:一般的には、劣化臭と言われています。 

K:ええ。 

吉村さん:どういう訳か、取り憑かれたように飲みまくっていました(笑)。 

K:今でも思い出せるものはありますか? 

吉村さん:ジョニ赤やジョニ黒、それとオールドパー。後はブラック&ホワイトとかVAT69ですね。 

K:ええ。 

吉村さん:ちなみに古いブレンデッドでも、干しシイタケ臭がしない銘柄があるんですよ。デュワーズなんかは、あまりしなかったな。 

K:面白ですよね。本当に。今でも、その香りはお好きですか?

吉村さん:嫌いではないけど、昔ほどの興味はなくなってしまいました。 

K:そして又シングルモルトに戻ったのですか? 

吉村さん:シングルモルトにこだわらす、様々なウイスキーを頂いてます。 

K:先日ウイスク・イーのイベントで、イングリッシュウイスキーを頂いて。もう召し上がりました? 

吉村さん: ええ。頂きました。あれはよく出来ていますね。クオリティーが高いと思いました。

 K:まだ出たばかりですよね。 

吉村さん:3年経って、やっとウイスキーと呼べるようになりました。 

K:ええ。有り難うございます。 (6へ続く)  (4へ戻る)


※当時のインタビューのまま掲載、移行しております。

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