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私の好きなウイスキーの世界や、Barでの出来事を通じて、

特に女性に興味を持って頂いたら嬉しいです。

単独インタビュー第15弾 仙台旅行 再訪記念企画「Bar Andy 安藤 宗貴氏を迎えて(1)」

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Bar Andyさんにて 1月24日 時刻 今夜のBarを考え始める頃」

仙台旅行は3度目。今回は仙台に住む友人と再会出来ました事に安堵し、2人で仙台空港周辺を歩いた後、数年前から親交のあるBar Andy 安藤さんの元へと向かいました。

(メモを取ろうとした私の手の先をご覧になって)

安藤さん:それは? 

K:ニッカウヰスキーのシャープペンです。 

安藤さん:ほう。 

K:ボールペンが1本壊れてしまったので、明日宮城峡に行くので購入しようと。(販売していませんでした。)

安藤さん:蒸溜所に行くんですか? 

K:はい、明日行って参ります。以前も行った事はあるのですが。今回はマイウイスキー塾の時の樽を見せて頂けるそうです。 

安藤さん:何年ですか? 

K:私のものは、2007年に樽詰めしたのですよ。ですので丸4年は経っていると思います。 

安藤さん:そうですね。 

K:少しは頂けたら良いのですが、マイウイスキー塾は皆さんとの樽ですからね、そうはいかないですよね(笑)。

安藤さん:飲ませてくれるんじゃないですか? 

K:いや、無理だと思います(笑)。 

安藤さん:どんな味なんでしょうね。 

K:ね。改めまして、ご無沙汰しております、今回は有り難うございます。宜しくお願い致します。 

安藤さん:いえ、宜しくお願い致します。 

K:今回は私がこちらに伺おうかと思ったのは、私が誕生日という事と宮城峡へ行きたいなと思っていましたが中々連休が取れなくてこちらにも伺えなかった事。友人がいるという事。そしてやはり震災の事があったので。 

安藤さん:ええ。 

K:私、女性ウイスキーの会というものを開いていて、その中で毎回は出来ないのですが、私が持っているウイスキーをお出しして義援金として今迄数回2箇所程に振り込ませて頂いています。最初は宮城峡20年シリーズのものを出して1ショットいくら、でお出ししてそれは全額、その後は絆というボトルがありましたので、それを。ウイスク・イーさんから義援金ボトルとして出されたものであっという間に完売したウイスキーなのですが、私が持っていたのでそちらも皆さんから頂いて義援金にさせて頂いて。でも義援金を振り込ませて頂いても自分がその場所に行った事がないと思ったので、今回来させて頂こうかと。更に友人が震災前から仙台に住んでいますので。彼女はたまたまその日家族旅行で韓国に飛び立った時だったのですって。それで全然知らなくてホテルに着いて皆さんが集まる場所で、まず福島の映像が流れていたのですって。友人は福島が大変な事になっているんだと思っていたそうです。後から知ったそうですが、仙台、宮城の方があまりにも凄まじいから韓国で流さなかったらしいと言っていました。

安藤さん:ああ。 

K:それで友人は後から空港に預けていた車が流されたと聞いて。ですから今回私がこちらに伺う前に2人で仙台空港に行って来て、「ここに車を置いて当時はこうで今なこうなっているんです。」、と案内してもらいました。その後こちらに伺いました。 

安藤さん:そうだったのですか。 

K:10ヶ月程経って…。 

~お席を立たれた安藤さん、お客様をお見送り中~ 

安藤さん:すみません、久し振りのお客様だったものですから。 

K:そうですよね。先程その様な会話が聞こえて来たものですから。 

安藤さん:1年振り位ですかね。 

K:嬉しいですね。 

安藤さん:早い時間からウイスキーを飲みにいらっしゃる方で。 

K:そうだったのですね。あの時から以来でしょうか?

安藤さん:そうですね。でもだいぶ復興して来ていますでしょう。空港も。 

K:そうなのです。それで友人も綺麗になっているから「あら?」と言っていました。興味本位ではなく、今の状況を見たかったものですから。友人も随分綺麗になっていると驚いていました。私も知らなければ、この様に野原が広がっているのかな、と思ってしまいます。以前を知らないので。 

安藤さん:ええ。 

K:けれども残っているお家が所々割れていたり、木が折れていたり傾いていたり、そういう事を見て当時の出来事を物語っているのが少し分かりました。友人が心配していたのが、あの駐車場にいた方はどうなったのだろう、と。津波が来たのが友人が空港を飛び立って1時間後だったから、と。駐車場が流されてしまったからと。 

安藤さん:ええ。 

K:という事は駐車場にいた方は、と考えるのが辛かったと言っていましたね。 

安藤さん:ええ。 

K:だから逆に友人のそういうお話を直に聞く事が出来る、という事に関しては良かったのかなと。明後日も友人と会うのでお食事をしようね、って言って。こういう機会ではないと友人ともゆっくり出来ないかなと思って。そして伺うなら、やはりAndyさん、と思いまして。 

安藤さん:有り難うございます。 

K:と、前置きが長いのですが、本当に有り難うございます。 

安藤さん:大丈夫です。 

K:それでは改めまして宜しくお願い致します。

安藤さん:宜しくお願い致します。 

K:まずQ1、Barを始められたきっかけを是非教えて頂きたいなと思います。安藤さんの事をお勉強していなくて。 

安藤さん:はい、Barを始めたきっかけは、えー何なんだろう。私は子供の頃から非常に大人に憧れを持っていた子供だったみたいで、父のスーツとか革のカバンなどを借りてその辺を歩いたりする変な子供だったんですよ。 

K:ええ。 

安藤さん:Barって大人しか来れない場所じゃないですか。凄く興味があったのですよね。十何歳位の時か高校生位の時にアルバイトをして、社員の方に色々とBarに連れて行ってもらったんですよ。 

K:ええ。 

安藤さん:当時ディスコなんかも流行っていたんで、そういった所に連れて行ってくれたりとか。それで大人の世界って格好いいな、楽しいなと思ったんですよね。それで脳裏のどこかでこうあって、格好いい所だな、行ってみたいなと思う所であったんだと思います。 

K:はい。 

安藤さん:それから時間が経って、映画が個人的に好きなものですから映画の制作の仕事をしたいという思いがあって、上京しまして。映画の専門学校に行こうと思いまして、思ったんですけれどそれに挫折しまして。それでその次にBarっていうのがあったので、じゃあBarっていう所で頑張ってみようかなっていうところで。 

K:ええ。そういう流れだったのですね。 

安藤さん:はい。 

K:その最初のBarは東京のBarで? 

安藤さん:そうです。残念ながら今は銀座にあったピアレスというBarだったのですが、今はなくなって閉店しちゃったみたいで。

K:そうなのですか。 

安藤さん:はい。最初はそこへ入って、そこで基本は勉強したんですけれどね。 

K:その時はどうでしたか?大人の世界でしたか?

安藤さん:もの凄く大人の世界でしたね。 

K:その時はおいくつになるのです? 

安藤さん:20歳か21歳だと思います。

K:そうすると大人の世界ですよね。 

安藤さん:はい。まだバブルもちょっと残っていましたから。銀座でしたし。フェラーリとかカウンタックとか走っていましたしね。 

K:ええ。 

安藤さん:芸能人とかのお客さんも飲みに来たりするし、あ、この人テレビの人だ、とか。 

K:ええ。 

安藤さん:という人が来ていたりとか。面白いところだと井崎周五郎さんって分かります? 

K:ええ。 

安藤さん:井崎さんは、日曜日もやっていたBarだったんですよ。おそらく番組終了だった後に、メーカーズソーダーを飲みながら今日の事を振り返っていました。 

K:ええ。 

安藤さん:井崎さん、やっぱりバーボンなんですか?と聞いたら、当たり前じゃないの、みたいな事を言っていて。ケンタッキーバーボンよ、みたいな。 

K:ええ。

安藤さん:「井崎さんはご自分で馬券とか買われているんですよね?」と聞いたら「勿論買うさ」と言われて「見る?」と聞かれて見せてもらったら全部100円ずつしか買っていないんですよ。 

K:ええ。 

安藤さん:井崎さんだからこう編集長ですからね、もっと使っているかと思いきや全部100円で買っていて、そして全部ハズレていたんですよ(笑)。 

K:え(笑)。 

安藤さん:駄目じゃないですか、これは、と言ったら、当たりそうなのは、僕は買わないんだと、有望視しているのを、来たら凄いというミラクルのものを買ったりだとか。僕は詳しくは分からないんですけれど。そんな事がありました。

K:ええ。本当に大人の世界でキラキラしている世界で見た事がある方が、と思いますよね。 

安藤さん:思いましたね。でもビシッとしたお店ですから、お客様が居てもいなくても直立不動でビシッと立っていて、そういうきちっとした店でした。 

K:やはりお厳しい部分もあったのでしょうか? 

安藤さん:はい、そうです。そういうのもそこで勉強しました。言葉遣いや黙っている時でもどうやって立っていたら良いのかとか、はい、勉強になりました。 

K:Barはそういう所だな、というイメージは私達にはありますよね。Barという所はビシッとされていて、でも気軽にお話し出来る雰囲気もありつつ。 

安藤さん:そういうのもないとちょっと。 

K:お酒を頂いているのか、何だかわからなくなりますものね。少しも酔えぬまま帰るという(笑)。 

安藤さん:そうですよね、さっぱり酔えなかったわ(笑)、みたいなね。 

K:そうですか、そこからこちらですか? 

安藤さん:いえ、銀座では3軒お世話になって。ピアレス、ダルトン... 

K:そうでしたね、ダルトンさん。以前教えて頂いて伺いました。 

安藤さん:有り難うございます。 

K:去年、一昨年位ですかね。安藤さんに伺ってから伺いました。 

安藤さん:ほう、それは、それは。 

K:ダルトンさんとダルトン2さんがありますよね。 

安藤さん:はい。そこにもいましたし、ランプという所にもいました。 

K:ランプさん、銀座ですよね。 

安藤さん:はい。ご存知ですか? 

K:はい、お名前はよく伺っていて。 

安藤さん:去年だか閉めちゃっているんですよ。 

K:え、そうなのですか。 

安藤さん:去年か一昨年か、仲間から聞いて。 

K:そうなのですか、ランプさん閉まってしまったのですか。 

安藤さん:数年前は、松屋の路地裏にあったのですが、移転しなくてはいけなくなってしまって、多分建物の老朽化で。 

K:銀座はそういう所もあるみたいですよね。 

安藤さん:ああ、そうなんですね。今度は7、8丁目にいい物件があったからそこにしたと言ってオーナーが連絡くれたんですけれど、その後閉めたと言う話を聞いて。がっかりしたんですけれどね。(2へ続く)


※当時のインタビューのまま掲載、移行しております。

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