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単独インタビュー第19弾 「Bar Scotch Cat オーナーバーテンダー高橋 妙子さんを迎えて(2)」

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K:ええ。そういう中で質問をさせて頂きたいと思います。
Q1、バーテンダーになったきっかけは何でしょうか?

高橋さん:そうですね、よく聞かれるんですけれど、

K:そうですよね。そうだと思いますけれど、あえてお伺い致します。

高橋さん:そうだな、私そう聞かれるとこう答えるんですけれど、ジャニス・ジョプリン「私が寝ている間にパーティがあったら嫌だから。」というのがあって、私最初この仕事をする前は、普通のOLさんだったので、で、その頃にBarを覚えて毎日の様に会社帰りの後に寄るようになって、例えば会社で何もなくて、楽しい事も辛い事もなくて、今日何もない、つまんない1日だったな、お家に帰る前にBarに1軒寄る事で1クッション生まれるんですよ。

K:そうですね。

高橋さん:今日はBarに行った、こんなお酒を飲んで、あのバーテンダーさんのお客様とこんな話をしたというだけで1日がつまんなくなくなる、そういう様な事が楽しくて毎日の様にBarに行く様になって、そうこうしている内に私毎日ここにいたいなって。だって私がいない内に楽しい事があったら嫌じゃないですか。

K:はい。

高橋さん:昨日楽しかったんだよ、あの人が来ていれば良かったのに、って言われるのが凄く寂しくって、私毎日ここにいたいって、私のいない間にパーティがあったら嫌、じゃあ、毎日ここにいるにはどうしたら良いだろうって、バーテンダーになっちゃえば良いんだって。それが最初のきっかけだったと思いますね。

K:はい。

高橋さん:そうやってBarに限らずなんですけれど、酒場が好きなんですね。あっちこっち飲みに行く度に、特に年末の金曜日の夜なんか特にそうなんですけど、街の中が浮足立っていて、華やかであの雰囲気が凄く好きで、ワクワクして、ウキウキして、飲み過ぎちゃってもいいかっていう、

K:あ、分かります。

高橋さん:ああいう空気が大好きでああいう空気、ああいう飲み方、楽しくってもう1軒Barに寄って帰っちゃおうっていう、かな、あの空気大好き、あの感じなくなって欲しくない、私こういうBarの楽しみ方とかあの独特の空気って、私、絶対なくなってもらったら嫌だな、って。そうしたらどうしよう、バーテンダーになっちゃおうかなって、酒場にいたかったっていうのがありますかね。

K:そうしたら、いらっしゃったBarが妙子さんに合っていらっしゃったという事でしょうか。

高橋さん:そうですね。最初にBarに行くようになったBarが大きなきっかけで、うん、あのBarで女性1人で飲めちゃうんだ、ここだったら1人で来てもおかしくないし、ちゃんと受け入れてもらえる、というのが最初にあったと思います。

K:そちらのBarにいらっしゃったきっかけというのは?

高橋さん:最初は、OLをしていた頃に会社の先輩が「お酒好きなんだ」「わりと飲めるんだったら、Barに連れて行ってあげるよ」、って先輩に連れて行ってもらったのがきっかけですかね。

K:ええ、そこからそのBarにいらっしゃる様になって?

高橋さん:そうですね。最初連れて行ってもらえば、次からは行けるかな?というきっかけになりますよね。最初がそれだったと思いますね。

※撮影:インタビュー時

K:妙子さん、何か召し上がりますか?

高橋さん:いやいや、私は適当にやりますよ(笑)。あまり酔っ払い過ぎない様にやりますから。遠慮なく召し上がってください。

K:分かりました。そこからバーテンダーとして、でもそんなに簡単になれるわけではないですよね?

高橋さん:そうですね。勿論最初の内は、会社勤めをしてOLさんを4年位やりましたし。勤めながら最初はバーテンダーをやるとは思わなかったですし。でもあれですね、その事務職をやっていたんですけれど、仕事がつまらなくて、本当につまんないな、っていう。事務の仕事って変な話、自分がした仕事がどうやってお金に結びついているのかって見え辛くって、私仕事こんなに楽でいいのかなって、つまらないなって、でもお給料もらって、ボーナスもらっていいのかな、なんて思っていて。そんな時にたまたまよく行っていたそのBarのオーナーさんがバーテンダーが1人抜けたので、人が足りなくて「ちょっぴり手伝わない?」って言われて、じゃあって言って会社に内緒で、こっそりちょっとお手伝いをしたりしたんですね。片足突っ込んでしまったらもう「私こっちの方が合っている、こっちの方が楽しい!」と思って。こういう仕事って目の前でお客様が、エンドユーザーが前にいて私が作ったお酒だったり、作ったサービスに対して目の前で何かが返って来るわけです、よね。それが楽しくて、嬉しくて、それがあったかな。それがきっかけでもうこっちの方がいい、こっちの方がやりたいって思っちゃいましたね。

K:ええ。

高橋さん:それから若気の至りもあるんですけれど、じゃあって言うんで、自分でインターネットで調べて、自宅から何とか通えるじゃないかなという距離にここだったらやりたいというお店を見付けて、で、そこのマスターにいきなりメールを送ったんです。

K:はい。

高橋さん:「私は本厚木で、ほんのちょっぴりお手伝いをした事があってお酒の事だったら、ちょっとは勉強しています!と。やる気は凄くあるんです、女性だけど何とか使ってもらえませんか?」ってメールをしたら、そこのマスターがメールを読んで、凄く熱意があると、1度会いに来なさい、とお返事をくださってその時は採用されると全く思わず、履歴書も何も持たずに行ったんですよ、まずはお話しにと。

K:ええ。

高橋さん:それでそこのBarに会いに行って、お話をさせてもらって、じゃあ、君いつから来る?って話になって(笑)。話が急にどんどん進んでしまって、あーどうしようと、じゃあ私いつ会社辞めよう、というね。

K:(笑)そうですよね。

高橋さん:最初なそんなんでしたね。
K:ええ。

高橋さん:あの頃はやりたいって気持ちもあったし、若かったので若気の至りで勢いがありましたね。大事ですよね。今思うと凄いなと思うんですけれど。

K:はい。今、始めに片足を突っ込んだとされるBarとお世話になったBarというのは今もあるのですか?

高橋さん:始めに片足を突っ込んだというBarの本厚木のBarは、今はなくなってしまっているんですけれど、その後自分で探してメールをしたという横浜のBarなんですけれどね、今でも健在ですよ。オーナーさんは変わられたり、中のバーテンダーさんが変わったりしていますけれど、お店は続いていますね。

K:その後からは?

高橋さん:セヤの横浜のBarでアルバイトしていましたかね。他のバイトなんかと掛け持ちをしつつ。

K:セヤ?
 
高橋さん:はい、大和との境位なんで本当に横浜の端っこなんですけれど、瀬谷っていう駅にローカルな相鉄線の駅ですね。

K:私、相鉄線に乗った事があります。

高橋さん:大和、瀬谷、三ツ境。

K:私、希望が丘までは行った事があります。

高橋さん:本当ですか?

K:そこよりも?

高橋さん:もっと大和寄りです。本当に大和との境目の所なんで、そこのBarに3年位、他のアルバイトと掛け持ちをしながらお世話になって、そこのBarにいた時にそこのお客様だった方が横浜にBarを持っている、居酒屋のグループをもっているかなにかで、うちは女性バーテンダーも活躍しているしやってみたらと。瀬谷のお店って言うのは、ある意味きちっとお酒を出して、きちっとちゃんといいものを出している所だったんですけれど、凄く地元に根付いたローカルなお店だったので、何て言うのかな、良い意味で、雑多な感じの良い意味で猥雑な感じのお店だったんですけれど、なのでその紹介されたBarというのは、うんとオーセンティックなお店だったので、そんな所でも経験してみればいいと言われて、じゃあ、話をしてあげるから、と言われて又これ同じなんですけれど、お話をしに行っていきなりにならず、私又履歴書を持って行かず行ったんですよ。話だけ聞いてみようかという事で。

K:ええ。

高橋さん:お邪魔して、お話を聞いたら、じゃあ又いつから来られる?(笑)

K:(笑)。

高橋さん:じゃあ、次は履歴書持って来なさいと。すいません、何も持たずに、という状態でしたね。それもあって次のお店に。短い間だったんですけれど、お世話になって。そこのお店はとても厳しくって、1からやり直しという所で、凄くいい経験になったと思っていますね。瀬谷のお店で3年間、カウンターを作ったり接客をしたり、やらせてもらって、ある程度出来る気になっていたので、それを1から鼻をへし折られたというか、

K:ええ。

高橋さん:それこそ、トーションの持ち方からもう一回から叱られるっていうね。それは良い経験だと思っていますね。(3へ続く) (1へ戻る)


※当時のインタビューのまま掲載、移行しております。

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